ATAMI 海峰樓

夕食はたいへん素晴らしかったです。味もプレゼンテーションも大変印象的でした。 周りには何もありません。海へもまっすぐ降りてはいけないので思ったより遠く、部屋にいるよりほかにすることがあまりありませんでした。散歩しましたが景色もそれほどでもありません。部屋でゆっくりしたい方の為の宿ですね。 スタッフの方は皆とても丁寧なのですが、ちょっと素人っぽいというか慣れてない感じがしました。例えば、部屋から朝日は見られないと言われたので着替えてロビーまで行ったのですが、部屋に戻ったらちゃんと見れました。 MOAの美術館に行くため質問をしたのですがよく知らない様子でした。こんなに近い観光地なのに？　キャリーをフロントに預けて行ったのですが、タクシーの運転手さんが、キャリーならMOAには預けられる大きさのロッカーがありますよと教えてくれたのですが、時すでに遅し。宿まで戻ってそれから駅に行く手間を省けたのにです。 あと設備的にも部屋の冷蔵庫が故障していたりとか、このお値段の宿にしてはありえないこともありました。 予約のメールもすぐに返信が来なかったりとか、コミュニケーションもいまいちでした。 お食事は確かに素晴らしかったのですが、それだけなら高級レストランに行けばいい話。カリブ海や東南アジアでもっとリーズナブルなお値段で食事もおいしくてアクティビティもいろいろできてと経験してきたせいもあり、残念な感じでした。

家人の誕生祝いの為、奮発して風科のお部屋に宿泊してみました。 以前宿泊した同じカトープレジャーグループの翠松園が素晴らしかったので、きっとこちらも素晴らしいであろうと思いお邪魔したのですが、想像以上に素晴らしい滞在となりました。 良いお値段がするホテルや旅館では最上級の部屋はなかなか手が出せず、特にホテルであればクラブラウンジアクセス権付きの部屋で一番お手頃なお部屋を選びがちなのですけれど、このホテルと旅館が一つになったような海峯楼は4室しかお部屋が無く、その内スイートの誠波か風科しか露天風呂が無い事、そして今は木造建築で有名になっている隈研吾さんがガラスをモチーフにして設計したという建物の中でも360度、そして床までもガラスで囲まれたというウォーターバルコニーで食事が出来るのがスィートだけ、という事があった為、カトープレジャーグループのプレミアム会員特典でかなりお手頃な価格で宿泊出来るタイミングと合ったという事で思い切ってお邪魔した次第です。 まず、事前のメールでのやり取りで色々な我儘を聞いて戴いて益々楽しみになっていたのですが、徒歩でも10分も掛からない熱海駅まで車で迎えに来て戴いた事から始まり(翠松園の時と同じく社内でおしぼりサービスもあり、最初からそのホスピタリティに嬉しく思いました)、宿泊する室内に入るまでも素晴らしいロビー兼食事処での景色を楽しめ、室内に入ってからも熱海市街地と海を臨める素晴らしい眺望のピクチャーウィンドウという枠を超えた大きな窓二面から見える景色の素晴らしさに感動し、その後3時を待ってすぐに貸切露天風呂に入り、アメニティだけでなくサウナや飲み物も用意されたその贅沢な広い露天風呂でゆっくりとし、姉妹館のせかいえの大浴場にも案内して戴き…。 とにかく、余すところなく熱海とカトープレジャーグループの施設を堪能させて貰いました。 特筆すべきは食事です。夕食も予約の早い者勝ちという事で幸運にもウォーターバルコニーで戴いたのですが、2時間以上かけてゆっくりと、料理長が4室の客の為だけに用意した素晴らしい品々を堪能しました。 料理が美味しいと評判で露天風呂が部屋についているという旅館にお邪魔するようにしているので、今迄も美味しい食事に舌鼓を打つ事が何度もありましたが、こちらの食事はその中でも一二を争う素晴らしさでした。 味もですが、和食では目でも楽しめるように、とよく言われるものの器やその設え、フードプレゼンテーションの素晴らしさがまた素敵でした。 特に稚鮎の揚げたものは、まるで泳いでいるかのような姿そのままに、どうやったらこんなに軽く、そして歯ざわり良く、それでいて身は柔らかく揚げられるのか、と感嘆する素晴らしいものでした。 今回カトープレジャーグループに直接予約を入れましたが、高級ホテルや旅館の予約で有名な一休というサイトでも、この海峯楼の食事に対するスコアが素晴らしいのがなるほど、と納得出来る素晴らしさでした。 なお、こちらの海峯楼に限らないと思うのですが、直接予約する事で素晴らしい特典が幾つも戴け、それも何よりの家人への誕生日プレゼントとなりました。 誠波のお客さまが優先でウォーターバルコニーで食事をする朝食も、その方達が9時からの時間を選んで下さったという幸運もあり、無理を聞いて戴いて8時から素晴らしい景色と食事を楽しめました。 今回は4室とも全て埋まっていたのに、とにかく本当に様々な気遣いを戴き、ただただ感謝、です。 この食事をまた戴きたい、と帰宅する道すがら家人とも話しをしており、今度は気軽なコンフォートルームでもお邪魔したいな、と思っているところです。